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秘密のキスは蜜の味【完結】
第26章 愛すればこそ

それに昨日…
(ねぇ…鏡也君、一緒に住んじゃう?)

(………ぅ~ん)返事に困ってた。
転勤するなら簡単に『うん』なんて言えないもの


帰ったらゆっくり話しようか。とは言ってたけど
あまり乗り気じゃなかったよね。

不安でしょうがない。

電話して確認したいけど出張中だし…
そんなことで電話なんかしたらダメだよね。

違うって自分に言い聞かせて考えないようにするんだけど、でもやっぱり落ち着かない!

メールで聞いてみようか?……携帯を持ったまま暫く考えてると突然の着信!

♪;~*.♪:*~:♪'°☆──
っ?「もしもし鏡也君」

「葉瑠もう家に着いた?」うん。家だよ!

せっかく葉瑠が帰ってきたのに入れ違いだな。
どうだった?初めての出張は、疲れただろ?

「うっ、ん。疲れた、歩き過ぎて足が痛いの」
私を心配して気に掛けてくれる。

「最初は緊張もするし神経使うから誰でもそうだよ、そのうち慣れるさ」

うん。そうだね!


「鏡也君…今日駅でね、遠藤さんに会って……鏡也君の事、心配してて……それで」

もう心臓が痛いくらいにドキドキする。

「遠藤?アイツまた余計な事言ったのか?大袈裟だからないつも…葉瑠はすぐ信用して考え過ぎるから、聞き流せよ」

そっそうなの?でも……

「最近、出張ばっかだからさぁ、遠藤に仕事頼むんだけどほんとやること遅せ~から、つい怒鳴っちゃたんだよ」

そしたらあることないこと言いやがって…

みんなアイツの言うことが本当だと思って騙されてんだよ。

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