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秘密のキスは蜜の味【完結】
第26章 愛すればこそ
「鏡也君…どこにも行かない?」
「………葉瑠………行かないよ。心配すんな」
ほんと?…信じていいの!
「………葉瑠?」んっな、に?
「週末は休める?」う…っん。
週末の予定を聞かれて…何かと思ったら鏡也君も休みだから遊びに行こうって…
「そのつもりでいろよ葉瑠…わかった?」
わかった。けど…どこいくの?
「それは内緒」
───///
最初は不安で仕方なかったけど、出張中毎日電話をくれる鏡也君に少しずつ不安も薄れていった…
漸く金曜日。
今夜鏡也君が帰ってくる。
明日出掛けるって言ってたけど…どこ行くんだろ?
聞いても内緒って言うだけだから、とにかく仕事の心配しないで休めるようにいつもより余計にこなしてきた!
すっかり遅くなっちゃったな。
足早にいつもの道を歩いていると……
「は~るちゃん」へ?あっ洋子さん。
「遅いじゃない葉瑠ちゃん」
「洋子さんも今帰り?」
久しぶりに洋子さんに会った!
これからヒロちゃんのお店に行くんだって……
「洋子さんじゃまたね」
そのまま帰ろうとしたんだけど腕を捕まれた。
ん?…
「明日休みでしょ、たまには一緒に飲もうよ」
でも今日は疲れたから早めに寝ようって思ってんだけど!
いいじゃないたまには……ヒロユキのお店にはよく行くんでしょ!
「葉瑠ちゃん!私と飲むのイヤなの?」
そんなわけないでしょ?
そんなこと言われたら……行くしかないでしょ。
「もうっ!ちょっとだけだよ」
「わかったわかった!さぁ行こー」