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秘密のキスは蜜の味【完結】
第27章 愛すればこそ②……

「綺麗なマンションだな」え…うん。
え?ここマンションなの?

キョロキョロ見渡してると私の髪を手櫛で直しスーツの皺を払ってくれた。

「鏡也君、えっとここは…」
「よし、可愛い、行くよ」

手を繋がれて地下のエレベーターに乗せられた。
鏡也君は15階のボタンを押して、ふぅ~って何度も息を吐いたりして…

「ねぇなんなの?」
全然意味わかんないんだけど…

誰のマンションなの……あッもしかして、鏡也君の両親?
「俺の実家横浜」あっそうだった。

じゃ誰、ここはどこなの?

チン……
鏡也君もここは初めてなのか表札を確認しながら奥へ奥へと歩いてく。

一番奥の部屋の前まで行ってそこで漸く私に振り返った。

んっ?ここなの…

えっ……ここ、うそぉ…鏡也君なんで?

「葉瑠、今日何の日か知ってる?」
今日…なんだっけ?え?
体育の日、文化の日、違うな勤労感謝の日だっけ?

「違うよ。ま~いいや、後で教えてあげるから」


ピンポン……

「は~い」
中からは聞きなれた優しい声が微かに聞こえてきた。


ガチャ。

「いらっしゃい鏡也君…ウフッ、葉瑠もね」
「どうも、お久しぶりです」

やっぱり!でもなんで?

「久しぶりね鏡也君元気だった?」はい。

ちょっとどういう事なの、さっぱりわかんない!

このマンションお父さんとお母さんの家だったの?

「葉瑠は…この前あったばっかりだけど、さっどうぞ入って」

「あの…お父さんは……」

鏡也君がお母さんに声を掛けると
〝お父さんは買い物中よ〟って!

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