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秘密のキスは蜜の味【完結】
第27章 愛すればこそ②……

そしたらお父さんまで私をからかって…
「だよな!葉瑠が一人でここまで来れるわけないもんな~」

う…ん。そうだけど、

葉瑠は誰に似たのかな?って!私が聞きたいよ

あ待って。


リビングではもう鏡也君がお父さんに挨拶も済ませたみたい、すっかり家族みたいに馴染んでる。

「お茶入れるわねここのケーキ美味しいのよ、葉瑠お皿出してくれる?」

あ、うん─
お父さんはケーキを買いに行かされたんだね。

「あっ!その前にお父さんとお母さんにお話が…」

「「「……!!??」」」
そっか、鏡也君転勤の事…言わなきゃね。

忘れてた。
さっきまで浮かれてたけど…急に現実を思い出してまた胸がキュッと苦しくなった。


お母さんがお父さんの隣へ、私は立ったまま俯いていた!
「葉瑠も来て」うっうん。

鏡也君の隣に座ったはいいけど…正直聞きたくないな。

「なっなんだ…どうした?改まって…あのもしかして話って…」

こんな状況で…
きっとお父さんは鏡也君が結婚の申し込みでもするんじゃないかって思ってるよ。

違うから…北海道に転勤するって話だよ…

私プロポーズなんてされてないし……

「実は札幌に転勤することになって……」ほらね!

「「……札幌??」」

葉瑠も……行くのか?ってお父さんが……ブンブン

「葉瑠はそれでいいの?」ウッ、グスッ

ついて行きたい…けど新しい仕事がもう始まってるから…行けないよ!

「行けないの。アハッ、もういいよ転勤の話は…ケーキ食べよ~よ」ねっ?

話を遮ってキッチンに行こうとすると鏡也君に手を掴まれた。

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