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秘密のキスは蜜の味【完結】
第27章 愛すればこそ②……
実は昨日…お父さんがね…
鏡也君が葉瑠を連れて遊びに来るのよって言ったら、もしかしてって…覚悟してたみたいよ!
「母さん、葉瑠は結婚したいのかな?」
さぁどうかしらね!
鏡也君なら私は嬉しいけど……お父さんイヤなの?
「イヤじゃないさ、でもまだ早いだろ結婚は…」
あらっ!私とお父さんも今の葉瑠の歳には結婚するって決めてたじゃない。
鏡也君になら葉瑠を任せてもいいと思うけど…
「むやみに反対して二人が駆け落ちでもしたらお父さんどうするの?」
「……駆け落ちって…」
葉瑠に嫌われたり会えないなんてお父さんには耐えられないから…それで覚悟したんじゃない!
それに鏡也君が札幌から戻ってきたらって言ったから…お父さん的にはまだ余裕があって良かったのかもね─ウフフ
そっか…
よく考えたらいつになるか分からないって事だよね。
「喜んでいいのかな?」
「いいんじゃない、葉瑠はもう鏡也君にあげたからって言ってたでしょ」
そうだけど……!
「ねぇ葉瑠…」なに?
仕事も大事だけど、のめり込み過ぎて見失わないようにね。
葉瑠がいつまでも待てるとは思えないわ!
「……お母さんそんなぁ」
誤解しないで……だからその時はよく考えて、一番大切なものを無くさないように飛び込む勇気も必要よ!
そうだね。お母さんみたいにね!
「さぁもう行ったら!遅くなっちゃうわ」
「お父さ~ん。もう鏡也君を葉瑠に返してあげて」
「じゃぁ葉瑠…帰ろうか」うん。
自然に差し出された鏡也君の手を取って車に乗り込んだ。
お父さんお母さんありがとう。
じゃあね!