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秘密のキスは蜜の味【完結】
第27章 愛すればこそ②……

鏡也君はもうキスするつもりで私の顔をジイっと見てる。
私が何を言っても眼を逸らさないんだもん!

「あっ鏡也君…珈琲飲む?買ってこようか」
後でいいよ!

「今日は星が綺麗だね、ほらっ見て」

星空を指差したって…
「葉瑠の方が綺麗だよ」なんて…

私を車に押し付けて膝を脚の間に入れてくる。
鏡也君の顔がどんどん近づいて…あと数センチでくっ付いちゃう!

「きょ、鏡也君…誕生日プレゼント何がいい?」

「んっ?…もう葉瑠をもらったから何もいらないよ、あっ嘘……今すっごく葉瑠のキスがほしい」

えっ?……//もうっ!

クスッ……そんなにほしいの?
「うん欲しい」

もう無駄な抵抗はやめた。
私は鏡也君に貰われたんだもん!

鏡也君の首に腕を廻すと、すぐに顔が近づいて唇が重なった。

クスッ……
ウフッ……
おでこをくっ付けて笑い合って、凄く幸せ!

「葉瑠…今日さぁ、まだひとつ葉瑠に言ってない事があるんだけど……」

へっ?なに……

鏡也君はそう言って私をじっと見たまま動かないの

なっ、に?
ヤな事じゃないよね…

そんな真面目な顔して、良くない事なの?
もしかして…5年くらい帰って来れないとか?

こんな嬉しい日に最後の最後に変なこと言ったら、また泣いちゃうから!

ゴクッ……なぁに?


「葉瑠………俺と結婚してくれる?」へっ?

なに?─今なんて言ったの……


「俺と…結婚してくれる?」

ほらっ、お父さんには許して貰ったけど、葉瑠にはまだプロポーズしてなかっただろ?

ごめんな順番が逆になっちゃって!

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