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秘密のキスは蜜の味【完結】
第27章 愛すればこそ②……

『鏡也君、葉瑠を頼むよ』って言われた?ウフフ

クスッ、それお父さんのマネか?
無理やり低い声なんて出して……

「似てる?」 あ~そっくり!─クスッ、やだぁ

でも葉瑠には悪いけど男同士の話だから…中身は言えないな!

「言えないの?……ふ~ん」

葉瑠には内緒だけど、お父さんが言ってた事が現実になったら最高なんだけどな……!


「それより、俺ら今日から一緒に暮らすんだぞ」
3週間だけのプチ同棲だけど…

「あっ……うんそうだった。嬉しい」

「いっぱいいっぱい甘えちゃうんだからね」

葉瑠がこんなに喜んでくれて良かったよ。

「引っ越しの準備も手伝ってくれよ」
「うっうん、もちろん」

さて、じゃ葉瑠……我が家に帰ろっか!!

「うん帰ろ」


****
ガチャン……
「ただいま~」
「おかえり」ウフッ

のんびり星空を見てたらすっかり遅くなっちゃったね!

なんだかとっても濃い一日だったな。
ウフッ 嘘みたい…

「は~るぅ、なに思い出し笑いしてんの?」
あっやだ!スケベじゃないからね……

「俺そんな事言ってないけど?」

そうだけど。だって思い出し笑いするヤツはスケベなんでしょ? 部長が言ってたよ。

「………!へぇ~」
あっ!部長の名前出したから…
鏡也君の顔色が一瞬変わった。

やだどうしよう…
「鏡也君…疲れたでしょ、肩揉んであげよっか?」

せっかく今日から堂々と同棲出来るのに、雰囲気が悪くなったら困る!

鏡也君の機嫌を取ろうと無理やりだけど肩に手を掛けた…
「……葉瑠…」あっは…ぃ。

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