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秘密のキスは蜜の味【完結】
第27章 愛すればこそ②……
行くわけないだろバカだな。
そんな心配いらないよ!
不安なのは俺も一緒。
ずっとここで、こうやっていられたらどんなにいいか!
「このまま時間が止まっちゃえばいいのにね」
ほんと葉瑠の言う通りだな…俺もそう思うよ!
出来るだけ帰って来るようにするからさ……
もうすぐ一年だったのに…神様は意地悪だな…って葉瑠が呟いた。
そうか…俺ら恋人同士になってもうすぐ一年か。
俺はよく分かんないけど、葉瑠にしたらやっぱり記念日って特別なんだろう……
「葉瑠……明日二人の記念に何か買いに行こうか」
「えっ?いいよいらない」なんで?
「だってこれがあるから」
北海道で買ったペアのブレスレットを撫でながらニッコリ笑うんだよ。
でもさぁ、誕生日だって何もあげてないし記念日だって一緒にいられないから…
普通女の子はいろいろ欲しがるもんだと思うけど、葉瑠は違うの?
「鏡也君が帰ってきたらいぃっぱい貰うから」
今はそのお金は飛行機代に回したいって!
「いっぱい逢いたいもん」
そっかそうだな!じゃそうしよう。
やっぱ葉瑠は他の女の子とは違う!
こんな娘は俺の周りには全然いなかったから、だから葉瑠にこんなにも嵌まったんだよ。
明日はヒロちゃんに車返して、俺達の事も言っとかないと……
俺がいない間、ヒロちゃんの店に来る連中が葉瑠に近づかないように釘を指しといて貰わなきゃ
引っ越しの準備もあるし明日からやることがたくさんあるな!
「ぅや、君…ねぇ、鏡也君…」えっ?ごめんなに?