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秘密のキスは蜜の味【完結】
第27章 愛すればこそ②……

「やだ聞いてるこっちが恥ずかしいわ」
何で洋子さんが真っ赤になってんだよ。

ちょっと興奮しすぎじゃね~か?
すげ~ハズいわ。

ヒロちゃんだけは一人冷静
「そうか決めたか~」

でも婚約そうそう遠距離だろ?
いいのか葉瑠ちゃん。

「うん大丈夫……頑張る!」

札幌に行くまでは俺ん家で一緒に暮らすことにしたから…でその後はまた葉瑠はここに戻ってくるから……

「洋子さん悪いんだけど……葉瑠の事気に掛けてやって!ヒロちゃんも……」

「もちろんよ……」
でもいいの?二人とも……ほんとにそれで

もう決めたから…とりあえずそれでやってみるよ!

洋子さんが〝葉瑠ちゃん寂しくなったらいつでもここへ来るのよ〟って言ってくれてひと安心だ!


葉瑠は洋子さんとキッチンで楽しそうに喋ってる。
クスッ─あっ葉瑠…もう忘れてるな?
髪を耳に掛けて洋子さんを手伝ってる。

見えちゃうぞキスマーク。クスッ

「鏡也、心配でしょうがね~んじゃね~か?」
へ?、あぁそりゃね!

ヒロちゃんが小声で話し掛けて来た。
「いつ帰って来れるか全然分かんね~のか?」

……んぅ……2,3年掛かるかも…
「言ってね~のか?」ああ!
「そうか、言えね~よな」

「ヒロちゃん、その話は……」
「分かってるよ」

早く帰って来れるように頑張るさ……


「な~に二人でコソコソ喋って、私達の悪口じゃないでしょうね」
「え~そうなの~?」

いやそんな事…思ってたとしても
恐ろしくて言えね~よ!

「鏡也の送別会をやるぞって話だよ」

「あっそうね。じゃ英美ちゃんにも声掛けて盛大にやりましょ」

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