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秘密のキスは蜜の味【完結】
第28章 寂しいけど頑張るから

「おじさんに挨拶って、遠距離になるからその前にって事ね?……葉瑠…ねぇちょっと聞いてるの」
あっごめん。うんそうみたい。

…何よ、そうみたいって、他人事みたいに。

そうだけど、私も鏡也君がそんな事言うなんて知らなかったから…

「なにそれ、カッコ良すぎるじゃない!鏡也君ったら……葉瑠!その話し詳しく聞かせなさいよ」

えっと今、この状況で詳しい話は……どうしよう!

〝鏡也君…離して〟クスクス─〝やだね〟

暫くしたら英美ちゃんが急に……
「あっごめん葉瑠…蒼士起きちゃったから…土曜日にゆっくり聞かせてもらうね。いい?」

うっうん分かった!

じゃあね……ブチッ。

ふぅ~良かった…でも「こらっ鏡也、何やってんの英美ちゃんに何してんの?って言われたじゃない」
アハハ……

「なんだ~葉瑠の可愛い声聞かせてあげればよかったのに残念」

残念じゃないよ、もうっ───

んっ…鏡也君…もう電話終わったからいいんじゃない?離して─
後ろ向きに座る私のお腹に手を回してニヤニヤしながら顔を覗き込んで来る……

「ねぇ手、離して!」
「なんで離すの?」
鏡也君の顔がどんどん近づいてくる。

♪.:*:・♪'°☆♪
その時、今度は鏡也君の携帯が…
ほらっ鏡也君…でんわ、電話!─はぁ助かった。

チッ…「もしもし、なに?」
やだ舌打ちしてそんな言い方…誰からなの?

鏡也君は携帯の画面を私に見せてくれた。

なんだヒロちゃんか……
「あ~分かった大丈夫……へっ?わかるけど…ちょっと待って」

送別会…土曜日で決まりだってさ!

うん分かった!

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