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秘密のキスは蜜の味【完結】
第28章 寂しいけど頑張るから

私が自分の部屋着のボタンを外すと……見てる見てる、もうくぎ付けだよ。

もうすっかり鏡也君は大人しくなった!

クスッ…これはダメって言わないの?

すっかり口数の少なくなった鏡也君は驚きながらも私の手元をジィと見てる!

「鏡也君…喋らなきゃヒロちゃんが変だと思っちゃうよ?」

「あっ、あ~聞いてる…聞いてるから」
きっとヒロちゃんにどうした?なんて聞かれてるんだよ。クスクス

今度は電話に集中しようと私を見ないように横を向いて喋り出した!

横向いて私を見ないようにしてるの?
ねぇ……こっち見て!


「あのヒロちゃん、ちょっとさ…また後で…えっと、それは~どうだったかな~」


あ~面白い!
ウフッ…鏡也君がメチャクチャ焦ってて、かわい~!

ねっ?困っちゃうでしょ?どうする鏡也君…

ボタンを3つだけ外し少しだけ拡げると…携帯を片手にそこに触れようと手を延ばして来た。

なんだ見てたの?
私はすぐに鏡也君の腕を掴んで「ダ~メ」

お触り禁止です。

「あっあ~そうだな、いやいいんじゃね?」

ウフッ、さてこのくらいにしてあげようか。
あ~おもしろかった!ねぇ鏡也君…?

長電話してたからもう冷めちゃったよ。
夕食をあたため直さなきゃ…

鏡也君の膝から降りようとしたのに………え?

鏡也君は片手で私の腰をぐっと引き寄せニヤッ…って笑った。

えっ?今、笑ったよね?
まだヒロちゃんと電話中でしょ?

その微笑みはなんでしょう?ちょっと怖いな!

すると鏡也君はヒロちゃんにとんでもないことを言い出した!

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