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秘密のキスは蜜の味【完結】
第28章 寂しいけど頑張るから
私みたいな子って…
ちょっと抜けてそう…とかって事かな?
「葉瑠ちゃん…素直でおとなしそうじゃん」
「鏡也にベタベタしたりしないでしょ?」
「鏡也はクールで女の子とベタベタするの好きじゃないからさ…そのうちみんな鏡也は冷たいって言い出すんだよ…」
「そうしたら鏡也は〝女ってめんどくせ~〟ってなっちゃうから続かないんだよ…」
「ま~鏡也に近づく子はみんなアイツの顔に寄って来るから…ほらっアイツ日比野タケルに似てっから…」
そうですよね?アハハハ
言えないな私も最初はそうだったなんて…
「でも葉瑠ちゃんには違うみたいだね。可愛くて仕方ないんだろデレデレしてて見てられね~よ」
「そう…ですかね?アハハ」
鏡也君…昔はベタベタするの好きじゃなかったの?
私と二人の時は凄いけど…
「私…こう見えて頑固なんですよ?」
意地っ張りとか強情って鏡也君によく言われるし。
アハハ…そうなんだ? はい!
学生時代の鏡也君の話を聞けて良かった。もっといろいろ聞いちゃお。
「あの鏡也君…って「お前ら、さっそく葉瑠を口説いてんじゃね~だろうな?」
えっ?違うよ。
鏡也君にいきなり腕を掴まれた。
「お前の昔の悪行を教えてたんだよ」そうそう。
「はっ?お前ら余計なこと言ったら……ただじゃおかね~ぞ…」
なに余計なことって!
聞きたい聞きたい。
どんな悪行なの~教えて~
「葉瑠…蒼士が起きたから行っといで、ほらっ早く」
え~嘘…私に聞かれちゃ困るの?
「ほら、英美ちゃん抱っこしてるぞ」
ほんと?あっほんとだ。じゃ行ってくる。