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秘密のキスは蜜の味【完結】
第28章 寂しいけど頑張るから
「葉瑠ちゃんは今日は飲まないのか?」
うん、飲まないよ。
「今日は鏡也君に飲んで貰うの。ねっ?」
たまには思いっきり飲ませてあげなきゃ…
「優しいな葉瑠ちゃんは─鏡也いいのか葉瑠ちゃんを連れてかなくて」
知らない土地で一人じゃ寂しいぞ。って!
「すぐ戻ってくるから大丈夫だよ。なっ葉瑠…」
そうだよ。大丈夫だから─
「すぐっていつだよ1年位か?」
「……あっあ~そのくらい、かな?」
「でも札幌だぞ?俺の友達も遠距離してたけど転勤先で好きな子が出来ちゃって、結局別れちゃったよ」
結婚の話しも出てたのにだぞ?
え?
「お前の友達と一緒にすんなよ。俺らは大丈夫だよ…なっ?」うっ、うん。
「イヤイヤ遠い札幌の地で一人になってみ?─寂しくて近くの誰かに癒されたいって思うのが男だろ~」
「鏡也だって「バカっお前余計なこと言うなよ」
「……グッ……っ……」
「へっ?あっ葉瑠ちゃん冗談ごめん冗談だから」
「………//」
アハハハ、やだ冗談って~人を脅かして、も~
「変なこと言った罰ですよ…このビール全部飲んじゃって下さい。じゃないと許さないから」
「わかったよ飲むから……」
無理やり笑ってテンションを上げた。
「葉瑠ちゃん俺もう飲めね~よ。腹パンパンだし許して~」
「ダメですね~しょうがない許してあげますよ」
もうお酒なくなっちゃったから持って来ます。
待ってて下さい……
「葉瑠?」
席を立とうとしたら鏡也君に腕を捕まれた…心配そうに私を見てる。
大丈夫気にしてないから、ちょっとお手洗い行ってくる!