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秘密のキスは蜜の味【完結】
第28章 寂しいけど頑張るから
***☆
鏡也君…たくさん飲まされちゃって…
もうヘロヘロだね!

「大丈夫?」
「うんこれくらいは大丈夫。」クスッ…ほんとに?

ソファに片膝を立てて、ふぅ~って息を吐いてる!
こんなに酔ってる鏡也君は珍しいね。

お水を渡すと一気に飲み干した。

「ちょっと飲み過ぎた、アイツら人のグラスにガンガン注ぎやがって」

鏡也君のお友達みんな面白いね?

あ~!!忘れてた…鏡也君の悪行を聞くの……
あぁ残念。次に会ったときは絶対聞かなきゃ


「ねぇ鏡也君は女の子とベタベタするの好きじゃないの?」今井さんが言ってたけど

ん?うん苦手……えっ?そうだったの、じゃ私がくっ付いたりするのイヤだった?

「葉瑠はいいの、俺がそうしたいから」

私だけ?嬉しい。

「鏡也君眠い?」
眼を瞑って今にも寝ちゃいそう……

着替えさせなきゃ
「着替えるよ~ちょっとだけ起きて?」
んっ…腕を引っ張ると素直に起きてじっとしてる。

「ウフッ、はい鏡也君…お利口です」
シャツを脱がしてパシャマを着せようとすると抱きついてきた。

鏡也君…待って。これ着てからね!
離れようとするのにますます腕の力は強くなる。

こらっ待ってて!早く着なきゃ風邪引いちゃう。

「葉瑠…」な~に?鏡也君…ちょっと手、離して

「はるぅ、愛してるよ」クスッ…うんありがとー
私もだよ。

「離れたくない」
着替えるだけだから、すぐ終わるよ。


「葉瑠…俺、葉瑠と一緒に行きたぃょ……札幌」

えっ?─!?鏡也、君…
一人言のように鏡也君が呟いた。

グスッ、そんな事──言わないでよ。

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