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秘密のキスは蜜の味【完結】
第6章 ダメなのに惹かれてく
「鏡也君、人と会うんでしょ!私大丈夫なんで行って下さい! じゃぁさよなら」
私は背を向けて歩き出した。
「葉瑠?は~るっ!はるちゃん!」
無視……
「さっきヒロちゃんが言ったの冗談だよ?」
無視……
「ヤキモチ妬いた?」
知らない……
「俺が怒ってたんだけど」
そ、うだけど……
「連絡待ってたんだよ。ずっと」
そうだった…
「それは……ごめんなさい」
私は立ち止まって鏡也君に謝った。
「俺の事忘れてた?」
そうゆうわけじゃないけど……結果的には…
「──ごめんなさい。」
「今日帰ったらまた暫く逢えないだろ!このままバイバイでいいの葉瑠は?」
そうだ……次に逢えるのなんて……
そう思ったら急に寂しくなってきた。
「…………」
ブンブン…俯いて首を振る!
「葉瑠…仲直りしよ!ねっ?」
「うん。」コクン
「んっ、おりこぅ!」
「行こうか」
鏡也君に手を繋がれて歩き出したけど…
もう遠くに駅が見えてきちゃった。
鏡也君?帰りたくない。…なんて想っちゃったよ!
♪~♪~♪~♪
改札を抜けてホームへ………
「葉瑠…これ終電?」
「──違う!」
一瞬鏡也君の顔がニヤっと笑ったように見えたけど…
「行くよ」
そう言って私の手を引いてまた歩き出した。
えっ?行くってどこへ?