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秘密のキスは蜜の味【完結】
第29章 私たちの場所
───///
鏡也君の声聞いたら元気が出た!
明日は仕事、また頑張らなきゃ……

あっ!そうだ段ボール。

夕方までは寂しくて泣いてたくせに、今はプレゼントにウキウキして……これじゃ、完全に物に吊られてるよね?

段ボールを開けると…そこには1枚の封筒と可愛くラッピングされた包み紙。

封筒を開けると……あっ、鏡也君…

札幌行きの航空チケット。

手紙も一緒に入ってる。

〝正月はこれで札幌においで、もう1つは…寂しくなったら使うんだよ〟

─鏡也君…ありがとう!うん行くから待っててね。

こっちはなんだろ?
ガサッ「……へ…!?」なにこれ?

そこには
【寂しい夜のお供に…ラブグッズ得得セット】

え?……ローション、ローターにバイブって─それと液体が入った小さな小瓶。

おまけにHow-to Sex なんていう小冊子まで─

〝寂しくなったら使うんだよ……!〟

これって………?やだ、バカッ。

もう鏡也君は…なに考えてんの!!

「───!?!」
でも、ちょっと見るだけ─使うんじゃないから。

そろりと手に取って眺めてみる。

なんて言うかピンクで可愛いんだけど、こんなのでほんとに気持ちよくなるのかな?

ちょっとだけ動かしてみようかな?─
説明書を読みながらスイッチに指を掛けると……

♪~♪♪~♪「キャッ」

突然携帯が鳴り出してビックリした!

【使ったら感想教えて(笑)……】

鏡也君…からのメールだった!

やだ、使おうとしたんじゃないから…

ちょっと眺めてただけだからね!

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