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秘密のキスは蜜の味【完結】
第29章 私たちの場所
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「おうっ鏡也か?どうだそっちは」
「あ~なんとかやってるよ」
それより葉瑠は…どんな様子?
「……ん~、最近は店にもあんまり顔出さね~んだよ、帰りも遅いみたいで洋子が訪ねても留守が多いみたいだ」
洋子がな?…ムリして仕事入れてるんじゃないかって、寂しいから必死に仕事して気をまぎらわしてるのかもな?
今度来たらよく聞いてみるけど……
やっぱりそうか……
「正月は葉瑠ちゃんと過ごすんだろ?」
「それが……その予定だったけどダメんなって」
年末は年越しのコンサートがあって釧路に行くことになったんだよ。
毎年札幌で開催してたんだけど、今年は釧路でやることになったから俺も行かなきゃなんなくて……
葉瑠には札幌においでって言ってたんだけど、来ても俺がいないからさ─
葉瑠も小売店の子が店長と喧嘩して店を辞めちゃったみたいだから代わりにヘルプで出なきゃいけなくなったって言うんだ!
元旦から初売りがあるんだと。──
俺も葉瑠も正月に逢えるのを楽しみにしてたんだけど……正月は諦めようって事になったんだ。
電話では明るく笑ってたけど、きっと寂しがってると想うんだよ。
俺の前では平気そうにするからさ、ヒロちゃんに様子を聞こうと思って電話したんだけど……
店にもあまり顔出していないなんて聞いたら心配んなるよ。
「そうかそれは残念だったな、だったら葉瑠ちゃん誘っていいか?」
ヒロちゃんの店で年越ししようって話があるらしい…
「あ~頼むよ、誘ってやって」
ひとりで年越しなんて寂し過ぎるからさ!
「おうっ鏡也か?どうだそっちは」
「あ~なんとかやってるよ」
それより葉瑠は…どんな様子?
「……ん~、最近は店にもあんまり顔出さね~んだよ、帰りも遅いみたいで洋子が訪ねても留守が多いみたいだ」
洋子がな?…ムリして仕事入れてるんじゃないかって、寂しいから必死に仕事して気をまぎらわしてるのかもな?
今度来たらよく聞いてみるけど……
やっぱりそうか……
「正月は葉瑠ちゃんと過ごすんだろ?」
「それが……その予定だったけどダメんなって」
年末は年越しのコンサートがあって釧路に行くことになったんだよ。
毎年札幌で開催してたんだけど、今年は釧路でやることになったから俺も行かなきゃなんなくて……
葉瑠には札幌においでって言ってたんだけど、来ても俺がいないからさ─
葉瑠も小売店の子が店長と喧嘩して店を辞めちゃったみたいだから代わりにヘルプで出なきゃいけなくなったって言うんだ!
元旦から初売りがあるんだと。──
俺も葉瑠も正月に逢えるのを楽しみにしてたんだけど……正月は諦めようって事になったんだ。
電話では明るく笑ってたけど、きっと寂しがってると想うんだよ。
俺の前では平気そうにするからさ、ヒロちゃんに様子を聞こうと思って電話したんだけど……
店にもあまり顔出していないなんて聞いたら心配んなるよ。
「そうかそれは残念だったな、だったら葉瑠ちゃん誘っていいか?」
ヒロちゃんの店で年越ししようって話があるらしい…
「あ~頼むよ、誘ってやって」
ひとりで年越しなんて寂し過ぎるからさ!