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第29章 私たちの場所

「あの鏡也さん…２月の連休は予定ありますか？」

ｶﾁｶﾁｶﾁｶﾁ……「………なんで？…」

「えっと雪まつりがあるから、もしかして鏡也さん行くのかな…って…」

ｶﾁｶﾁ─雪まつり？あ～そう言えば２月だったな
「いつそれ？」

「えっと６日から１２日です。もし予定がなかったら…どうかなと…思って」

ふ～ん６日から１２日って…俺の連休と被るな！

そっかじゃ葉瑠来れないかな？俺も初めてだし
「見てみたいな」

「あの私案内しましょうか？」

えっそう？あっいや、案内はいいわ！

「あっ、そう…ですか？………」
行くなら葉瑠と二人でなきゃ誤解の元だ。


──///
ﾄｩﾙﾙﾙﾙ♪ﾄｩﾙﾙﾙﾙ♪……ﾋﾟｯ

「鏡也君…終わったの？」あ～終ったよ。

「ねぇ葉瑠…２月の連休って仕事休める？」
「２月？うん今のところ何もないけど……えっ？鏡也君…もしかして」

なんだよ葉瑠…もう気付いちゃったの？
「俺さぁ６日も連休が取れたんだ」

え？ほんと？じゃ「あ～帰るよ」

やった！ほんと？ほんとに？
今度は予定変更とか、ない？絶対逢える？

あ～今度は何かあっても絶対休むから！

〝やった！！嬉しいやっと逢える〟

良かったこんなに喜んでくれて…
ｸｽｯ、随分興奮してる。葉瑠…ちょっと落ち着いて、まだ話終わってないんだけど……

「あっごめんね嬉しくて」

こっちで雪まつりがあるの知ってるだろ？２月の連休中にやるんだって！

…うんうん！ん？


「………来るか？札幌」

「…へっ？……うん…行きたい、行く絶対行く」