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秘密のキスは蜜の味【完結】
第29章 私たちの場所
「好きに言わせておけば?私気にしないよ」
やっぱ葉瑠はいい娘だな。山下の嫌味にも動じないんだから……
「だって私鏡也君の奥さんになるんだもん」
うんそうだな!ど~んと構えてろよ
──//
「凄いね鏡也君…素敵」
ライトアップされてる雪像を眺めながらのデートは最高だな!
葉瑠もこんなに喜んでくれて俺も嬉しいよ。
「終わったら壊しちゃうんでしょ?勿体ないね」
そうだな~。
「明日帰るって想ったら寂しいな」
おいおい葉瑠…でも俺も一緒に帰るんだから寂しくないだろ?
「うんそれは嬉しい」
寂しいのは雪まつりが終わっちゃうから!ウフフ
二人でめいっぱい雪まつりを楽しんだ。
結局その日は歩き過ぎて帰ったら二人とも爆睡…
隣のおっさんの部屋にまた獣女が来たのかは分からないけど静かな朝を迎えられた事は良かったよな?葉瑠…
*☆♪☆∴*
忘れ物はないか?行くよ
「お土産も入れたし大丈夫」
アパートの玄関を出て鍵を閉めた!
ガチャ、「あっ!」「………!!?」
ちょうどおっさんも出掛けるみたいで玄関の外で一緒になった。が……いた。おっさんの後ろに獣女が…
「………//」葉瑠…ダメだよそんなに見たら…見過ぎだ。
「はっ?あっこんにちは」ニコッ
さぁ行こう!そうだね。
なぜだか俺達の方が眼を伏せて、これ逆じゃね?
クスクス「笑うなよ葉瑠…」
ヤダァ「鏡也君こそ」
まさに獣だったな。おっさん…そのうち喰われちまうんじゃね~か?
さぁ葉瑠…連休も残り半分懐かしい場所に帰ろうぜ