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秘密のキスは蜜の味【完結】
第29章 私たちの場所
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「鏡也君…お風呂ど~ぞ」
うちのお風呂は狭いから一緒には入れないの…

なにしてるの?仕事?
鏡也君はパソコンの前で何やら真剣な顔。

「ん?違うよ、葉瑠来てごらん」な~に?

あっ札幌で撮った写真…データを入れてくれたんだ。
「あっこれ凄かったよね」二人で写ってるのは少ないけどいい記念になったね。

スライドで眺めてたんだけど…

えっ?やだ…こんなのいつ撮ったの?
私が寝てる写真とか…

「……?…?ちょ、ちょっとなに今の」
「ん?あっ違う、これは…間違い」ダメ待って!

慌ててマウスをひったくりクリック。


「鏡也君どういうこと?説明して」

私の裸の写真…もちろん肝心な所は隠れて見えないけど顔が写ってるし胸元のキスマークだって……

「…可愛いかったから…でも誰にも見せてないよ」

あたりまえでしょ?
こんなの誰かに見られたら恥ずかしすぎる。

消すように言うと〝分かった〟って……やけにあっさりした返事。

…あっ元のデータが携帯に
「携帯のも消して」

「それはダメ、葉瑠に逢いたくなったらこれで我慢するんだからいいじゃん」

そんな事言われたら…でもこれを許したらもっと過激になるかも

「ダメ消して…じゃないともうエッチしないから」

どうする鏡也君!いいの?

そしたら〝ふーんしないんだ?〟…そう言って近づいてくるんだから、あっダメ!キスもしないから。

「葉瑠はそれでいいの?」
「…いいよ」

「でも俺が触るとすぐに濡れるじゃん」
「そんな事ないもん」

ほんとかよ!じゃ確認させて?…
「えっ?やだ、ダメぇ」

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