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第29章 私たちの場所

腕を頭上で拘束されて強引にショーツをずらされた。「こらっダメだってば、いやぁ」

指で散々弄って「ほらっ…もう濡れてきた」

「あ～ダメぇ」
そんなに弄ったら濡れるに決まってるでしょ。

「葉瑠が欲しがるまでしないから」

なんでこうなっちゃうの？
さっきまで私の方が優位に立ってたのに……

「ほらっ！葉瑠の身体は待てないみたいだよ？」
いいの？

ｱﾝ、そんな─

片足を押さえられ指で中をグチャグチャに掻き廻してくるから頭はボーっとするし息は切れるし！

「鏡也君…ダメ、イッちゃう、あっあっ」ﾋﾟﾀｯ
すると寸前で指の動きを止められる。

なんで？……
「イキたいの？」ﾑｯ…ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
「知らない」

私が絶対鏡也君を欲しがると想ってわざとやってるんでしょ？

鏡也君こそ、いつも我慢出来なくなるくせに……
なぜだか我慢比べみたいになっちゃって…

「意地っ張り」ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ
いつの間にか下着も全部脱がされて組敷かれた。

登り詰める寸前になると動きを止めて何度も焦らされる……身体中を舐め廻されてもう力が入らない！

小さな呼吸を繰り返しているとキスをしようと近付いてきた…だめ待って！ﾊｧﾊｧ

「…ダメ待てない……」
無理やり唇を奪われて─息継ぎも儘ならない！

「ンッ…ウンッ…ンッ…」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ…待って！苦し…
肩を叩いて漸く解放された。

ｸｽｯ「もう止める？」ﾊｧﾊｧ
ん？どうする？

「………ﾊｧﾊｧ」
「さて、風呂入ってくるか…いい？」へ？

私をこのまま放置するつもり？
「ﾀﾞﾒ」え？なに？