この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
秘密のキスは蜜の味【完結】
第29章 私たちの場所
───///
「葉瑠…起きたな、珈琲飲むだろ?おいで」うん。
まだ眠そうな顔してるな。久しぶりに俺の淹れた珈琲でも飲んで眼を覚ましな。

「………!!もう帰っちゃうの?」

「いやまだだけど…」ん?
葉瑠が部屋の隅にある俺の荷物を見つめながら呟くように言った。

あっそうか‼
そんなつもりじゃなかったんだけど……

今日帰るから早ばや荷物を整理して置いといたから…きっと寂しくなったんだ。

〝早く帰りたいの〟バカだな違うよ。

「今日さ、札幌支店の報告も兼ねて会社に顔出そうと思ってたから、葉瑠も送ってやるから一緒に出よ」

だから荷物だけ先に纏めといたんだけど、葉瑠にしたら嫌だったな。
ごめんそこまで考えてなかったよ!

「葉瑠…来て」
手を出すと伏し目がちに弱々しく握り返すだけ。

そんな顔するな……
引き寄せると俺のシャツを掴んで動かないし…

「やっぱり空港まで行く」
「ダメ葉瑠は仕事だろ」ムッ……

ギュッ─逢えるときはすげ~嬉しいけど帰りは…
ダメだなやっぱ!

こんなんじゃ言えね~じゃん。転勤が長くなるって…
いつ言おうか昨日からずっと考えてたんだけど……

昨日は楽しそうな葉瑠を見て言えなくて…今朝はこんなに寂しそうな顔をするからさぁ。

まだ3ヶ月だし、次に会ったときにでも言えばいいよな?

次はゴールデンウィーク辺りなら逢えるだろ。
「葉瑠…次の目標決めよっか?」

ゴールデンウィークならまた連休だから「展示会があるの」
あ~そっかでもずっとじゃないだろ?………

何とか時間作ろ?な?……うん!

/1073ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ