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秘密のキスは蜜の味【完結】
第29章 私たちの場所
***
大通りの向こうに葉瑠の会社が見えてきた…
「会社の前まで行こうか?」
ううん…ここでいい。
元気だして行くんだろ?
寂しいのは俺も同じ…ほんとは最終便で帰ったっていいんだけど、それだと葉瑠がもっと寂しくなると思ったから……
「そうだ…ここまで来たんだから、いつも葉瑠がお世話になってます。って挨拶でもしとこうかな?」
「え?…いいよそんなことしなくて」
なんで~アイツにはちゃんと言ってあるんだろ?
俺達が婚約したって……
「あ~うっうん…」ん?言ってね~な……言っとけって言ったのに。
「なぁ葉瑠…もうアイツ出勤してるかな?葉瑠の上司だし今のうちにスピーチお願いしますって挨拶した方がよくない?」
「えっ?えっ?…いいよ私が言うから」
クスッ、なに焦ってるんだよ?
「あっもう行かなきゃ鏡也君…」
そうだな、もう時間だ。「ん。じゃ行っといで」
うっうん。もういちど時計を確認して、何か言いたそうに俺の顔を見る。
ん?…どした─あっコラッ…どこ行くんだよ?
急に腕を捕まれてビルの陰に連れ込まれた。
なにどした──チュッ「あっ……」
周りを何度も見回してると思ったら、いきなり葉瑠に唇を奪われた。
「だって……また暫く逢えないから」
葉瑠が怒ると思ったから自粛してたんだけど─
いいんだな!
じゃ遠慮なく「ぅ~ん、ん…っん」
トントン、ん?クチュウ……
「鏡也君…もうダメほんとに時間だから」
名残惜しいけど遅刻させるわけにはいかないな。
「じゃ行っといで!」
「……うん。行ってきます」
大通りの向こうに葉瑠の会社が見えてきた…
「会社の前まで行こうか?」
ううん…ここでいい。
元気だして行くんだろ?
寂しいのは俺も同じ…ほんとは最終便で帰ったっていいんだけど、それだと葉瑠がもっと寂しくなると思ったから……
「そうだ…ここまで来たんだから、いつも葉瑠がお世話になってます。って挨拶でもしとこうかな?」
「え?…いいよそんなことしなくて」
なんで~アイツにはちゃんと言ってあるんだろ?
俺達が婚約したって……
「あ~うっうん…」ん?言ってね~な……言っとけって言ったのに。
「なぁ葉瑠…もうアイツ出勤してるかな?葉瑠の上司だし今のうちにスピーチお願いしますって挨拶した方がよくない?」
「えっ?えっ?…いいよ私が言うから」
クスッ、なに焦ってるんだよ?
「あっもう行かなきゃ鏡也君…」
そうだな、もう時間だ。「ん。じゃ行っといで」
うっうん。もういちど時計を確認して、何か言いたそうに俺の顔を見る。
ん?…どした─あっコラッ…どこ行くんだよ?
急に腕を捕まれてビルの陰に連れ込まれた。
なにどした──チュッ「あっ……」
周りを何度も見回してると思ったら、いきなり葉瑠に唇を奪われた。
「だって……また暫く逢えないから」
葉瑠が怒ると思ったから自粛してたんだけど─
いいんだな!
じゃ遠慮なく「ぅ~ん、ん…っん」
トントン、ん?クチュウ……
「鏡也君…もうダメほんとに時間だから」
名残惜しいけど遅刻させるわけにはいかないな。
「じゃ行っといで!」
「……うん。行ってきます」