この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
秘密のキスは蜜の味【完結】
第29章 私たちの場所
***
大通りの向こうに葉瑠の会社が見えてきた…
「会社の前まで行こうか?」

ううん…ここでいい。

元気だして行くんだろ?
寂しいのは俺も同じ…ほんとは最終便で帰ったっていいんだけど、それだと葉瑠がもっと寂しくなると思ったから……

「そうだ…ここまで来たんだから、いつも葉瑠がお世話になってます。って挨拶でもしとこうかな?」

「え?…いいよそんなことしなくて」

なんで~アイツにはちゃんと言ってあるんだろ?
俺達が婚約したって……

「あ~うっうん…」ん?言ってね~な……言っとけって言ったのに。

「なぁ葉瑠…もうアイツ出勤してるかな?葉瑠の上司だし今のうちにスピーチお願いしますって挨拶した方がよくない?」

「えっ?えっ?…いいよ私が言うから」
クスッ、なに焦ってるんだよ?

「あっもう行かなきゃ鏡也君…」
そうだな、もう時間だ。「ん。じゃ行っといで」

うっうん。もういちど時計を確認して、何か言いたそうに俺の顔を見る。

ん?…どした─あっコラッ…どこ行くんだよ?

急に腕を捕まれてビルの陰に連れ込まれた。

なにどした──チュッ「あっ……」

周りを何度も見回してると思ったら、いきなり葉瑠に唇を奪われた。

「だって……また暫く逢えないから」

葉瑠が怒ると思ったから自粛してたんだけど─
いいんだな!

じゃ遠慮なく「ぅ~ん、ん…っん」

トントン、ん?クチュウ……
「鏡也君…もうダメほんとに時間だから」

名残惜しいけど遅刻させるわけにはいかないな。

「じゃ行っといで!」
「……うん。行ってきます」

/1073ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ