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秘密のキスは蜜の味【完結】
第30章 遠い800㎞の距離
葉瑠に聞いてみようか?でも仕事だし、いや…ここはヒロちゃんだな。
疑ってるわけじゃない…確認だ確認。
遠藤の誤解を解いてやらなきゃ。
「………んっ~あ~もぅっ」
すっかり心が乱されて落ち着かない。
すぐにでも確かめたいけど…ダメだ、まだヒロちゃんは寝てる時間だ。
仕方ない、飛行機の時間もあるし帰ってからにしよう
──///
ふぅ~。なんでヒロちゃんに電話するのにこんなに緊張しなきゃいけないんだよ。
よし!─♪~♪♪~♪♪トゥルルルル─ピッ。
「おう、着いたのか?」
「あっあ~……//」
「……おい鏡也なんだよ?ただ着きましたって報告か?」あっいや違うけど…
今になって何て切り出したらいいのか分からなくなった。
「なんだもしかして…まだ葉瑠ちゃん空港にいるのか?迎えに行けってか?」
あっいや違う。今日は葉瑠仕事だから…
「じゃなんだよ」…………あの……
「お前なぁ俺これから買い出しなんだけど」
あ~ごめん。えっとちょっと聞きたいことがあって
遠回しに聞いたって仕方ない!もうストレートに聞くだけだ。
「年越しの日…ヒロちゃんが葉瑠を送ってくれたんだっけ?」
「………!?なんで?…」
えっと、いいんだよ何でも─送ったの?
「───送ったけど……」
急に心臓がバグ付いてきた。送っただけだよな頼む勘違いだって言ってくれよ?
「手…繋いだりしてないよな?」
「………//はぁ~もしかして誰かに見られてた?」
数秒の沈黙の後…俺はヒロちゃん返事に絶句した!
はあ?………