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第2章 葉桐ウキョウ

「よう！」


ほんの僅かに聞こえた声…


神経を尖らせないと聞き逃す小さな声だ。


キスケ！


俺は手で合図を行い、一階にいる敵を教え、キスケ了承し近くにくる。


"話し声は聞こえるが何を言っているのか分からない。"


"先生、アイツらどうするつもりだ？"


"出来れば捕獲したい！"


ドアの隙間から聞こえていた声は次第に遠ざかって行くのがわかる…


「先生。一度だけ敵の隙を作るよ～。チャンスは、その一度だけだから、頼むよ～！」


そう言うと、左手を廊下に翳して集中し、一気に力を入れた！


能力発動『神地』


すると、地震が起き建物が揺れ始めた…


俺は、それを確認してドアを開き敵の元へ走り出す…。