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第5章 伊崎キリコ

「人の人権を尊重とする法の裁きに納得いくものがいるか？良いことをしてきた人間が殺され、殺した者が生きていける世の中に満足出来ているのか？」


セイヤの問いに返せない…


「いいか、被害者に払われる賠償金…。例えば裁判で判決が5000万だとする。実際に払われると思うか？答えはNO！実際は、一割かそれ以下だ。それなのに判決が下りそれ以上の関与もない。例え、被疑者の死刑が決まっても被害者の死んだ人間は帰ってこない…。俺達はそれ変えようとしている。悪い話じゃないと思うがな。」


「どう変えると…い…言うんだ…？」


先の答えを知りたく無いが…


事実を知らないと…


ゴヘイは震えながら言った。


「俺達がしようとしているのは神の定めた定義を壊して新たに悪魔の定義に作り替える。今の神の定めた定義は、『命帝輪廻天象之定義』…」


「何だその定義は…？」


セイヤは説明をし始めた。