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つみとバツと結
第5章 伊崎キリコ
「な…な…ぜ…それを………」


吐瀉物と吐血を吐きながらミキヤは苦しい表情で上を見上げた。


「私が産まれる前の昔…。神と悪魔の大戦線は一事、終戦迎えようとしていた。それは、三人の兄弟の手によって。その三人には神や悪魔に対抗する力を身に付けていた。幾度となく続く大戦によって吸収やレベル、知識によって身に付けた力を三人の兄弟は神に加担する事を決意した。


だが、それには三人の中の一人が犠牲にならなければならなかった…。その犠牲とは悪魔を吸収し、神の為にスパイ行為をすることだ。それには抜擢されたのがミキヤお前だろ?」


「ぐぅ…そ…うだ…。」


少しづつ呼吸を整え息を荒々しくもミキヤは答えた…


「しかも、吸収した悪魔の名が、『絶望の長』と言う異名を持つ上位悪魔『アザゼル』………。」


ジンの目は鋭い目付きに変わる…
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