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-蜜姫-
第4章 -第三章-





「はぁ……………」




私、と言うより、私の身体はどうかしちゃったのだろうか?



あんな恥ずかしい事を………

雅人さんに何度も…………


昨夜の行為を思い出すと、赤面する。


その行為も よく覚えてないけど 私からねだったような………?


途中から意識も飛んでたし………



「ああ〜〜〜〜!!!!」


雪乃は頭を抱えて ベッドの上で悶えていた。



今朝の雅人は 何事も無かったように雪乃の世話をする。


雪乃の体調を気遣って、部屋で軽い食事を用意してくれた。





「雪乃様が落ち着いたら、館内の案内やこれからの事をお話ししましょう」

と、言ってくれた。



-コンコン



「は…はいっ!」



「…失礼します。」



雅人が部屋に入ってくる。



「雪乃様、今日は天気もいいですし、お庭を散歩しませんか?」



「お庭?」



「はい。

ここは“薔薇の館”と呼ばれるほど、お庭にはたくさんの薔薇が咲いてますよ。」


ニコリと雅人が微笑む。



「そうなんですか?

それは、見てみたいな。」




「では、ご案内いたします。


あぁ、そのワンピース よくお似合いですよ。」



雪乃は 花柄の薄いピンク色のワンピースを着ていた。


これは雅人が用意してくれた物だ。




「あ…ありがとうございます…」


雪乃は 嬉しそうに言った。








雅人に案内され、長い廊下を歩くと テラスに出た。


テラスにはテーブルとイスがあり庭が一望出来た。








「わぁ………!

すごい………綺麗……」




目の前には、色とりどりの薔薇が咲いていた。

おまけにすごく広い。


これはもう庭と言うより、庭園?



雪乃は ただビックリして佇んでいた。




「下に降りてみますか?」



雅人はそう言って、テラスのドアを開ける。



庭から薔薇のいい香りがする。





気持ちいい風が 雪乃の長い黒髪を揺らす。





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