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-蜜姫-
第4章 -第三章-
「…これから 話すところです。」
「ずいぶん ゆっくりだな。
“奴ら”は、もう感づいてるぞ?」
「……でしょうね……」
雅人は冷たく笑う。
「さて、雪乃様のお顔も拝見したし、とりあえず俺達はあっちに行ってるぜ?」
すっかり砕けた口調になった衛は、館の方に指を向けて言った。
雅人は 頷く。
「じゃあ、また後でな。お姫様。」
衛は手を振り、悟は軽く頭を下げ館の中に入っていった。
「……雪乃様………」
「は、はい。」
「クスッ
そんなに緊張しないで下さい。
……少し 私の話を聞いてもらえますか?」
「あ…………はい……」
そう答える雪乃に微笑みながら 雅人は話し始めた。