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-蜜姫-
第4章 -第三章-




「え?……

私、全然モテないよ?

誰かと 間違ってない?」




「いいえ。

雪乃様を狙ってた男性は たくさんいらっしゃいましたよ?

でも 私達の大切なお方に 変な虫が付いては大変なので……。

私の方で “処理”させて頂きました。




では、私はこれで………。」



そう言うと真由子ニッコリ微笑み、 一礼して館に下がった。



“処理”?



雪乃は キョトンとしたまま 長い黒髪を三つ編みにした真由子の後ろ姿を見つめていた。







「雪乃様、お茶が冷めますよ?」



「あ……はい。」





雅人と一緒に テーブルについて、お茶を飲む。



あ………… 私の好きなミルクティーだ……。

美味しい………



雪乃は 笑顔になる。



雅人はそんな雪乃を見て微笑む。







--カサッ







誰か 来た……?



雪乃が視線を上げる。



「あぁ……来ましたね。

雪乃様に紹介します。


こちらは東條 衛(トウジョウ マモル)と東條 悟(トウジョウ サトル)。

これから 雪乃様のボディーガードとしてお側に置くので お見知りおきを。」



「ボディーガード?」



雪乃は ビックリして2人を見つめる。



衛と悟は 雅人より少し背も高く、ガッチリした体型で、髪も短く精悍な顔つきをしてた。

そして 顔もソックリだった。




「双子………?」




「はい。雪乃様。


初めてお目にかかります。

私は双子の兄で衛。そして弟の悟です。」



「え……………?あっ…!」



雪乃は いきなり現れた双子に 慌てて挨拶する。



「は、ははじめましてっ


村井 雪乃です。 よろしくお願いします?」


語尾の上がった雪乃に衛は プッと笑う。



「はははっ………


可愛らしい方だ。

これは 守りがいが ありますね。」




「へ……?」




「で、雅人?

このお姫様に 話したのか?」



ニコニコ笑ってる衛と対照的に悟は冷たい口調で雅人に問いかけた。



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