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第3章 蜜をひと塗り…

不意に出てきた男に少し驚きつつも答える

さっきはノックが聞こえなかっただけ…？
まぁ出てきてくれたからいいわ…問題はこの男が柊日向なのか、なんだけれど……分からないわね…

出てきた男の体を隅々まで観察していると

｢脚…怪我してるね。 中に入って、手当するから｣

唐突に言葉を発した男に驚くも男の後に続き大きな館へと入っていった

見た目と同じく中も広かった その広さがどことなく寂しさを感じさせる

｢あの…貴方の名前は…？｣

自分の前を歩いてく男に問いかけてみるも返ってきた返答は

｢この部屋、入って｣