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恋はどこからやってくる?
第2章 暖かな部屋
部屋の明かりを付け鞄を置き、洗面所で手を洗っていると柏木の部屋のドアが閉まる音がした。

──晩メシ、一緒すればよかったかな…

独り暮らし歴は短くないし、それほど寂しがりだとも思ってはいないが、柏木と仲良くなってからは独りメシの味気なさを感じるようになっている紺野だった。

──柏木さん、料理うまいもんなぁ。残り物チャーハン、あれ絶品だったし

コンビニメシでもいいから一緒に食べませんか、とメールしようとしたところでスマホが鳴った。

「紺野、メシまだだろ? 食べに来いや」

以心伝心! と二つ返事で電話を切り、急いで着替えると冷蔵庫から買い置きビールを取り出してサンダルを突っ掛ける。

上階からパタパタと足音が聞こえたのは、柏木がキッチンを歩く音だろうか。

今夜の献立はなんだろう、と、紺野も足音を鳴らして階段を駆け上がった。


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