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恋はどこからやってくる?
第2章 暖かな部屋
ドアを開けた瞬間、アンチョビとガーリックの香りが紺野を包み、腹の虫が ゙ぐう゛と鳴る。
今夜の献立はパスタだった。
「うまっ! めちゃ美味いです!」
「お前、いつももりもり食ってくれっけど、なに食っても感想が ゙美味い゛一本だよな」
「だって美味いんですもん」
「どう美味いかっつう語彙が少なすぎ」
「…んー」
口いっぱいに頬張っていたパスタを飲み下した紺野は、
「超、絶、おい、しい、ですっ!」
心を込めて美味しさを伝えた、つもりだったが。
「お前なぁ…」
──やべっ! なんか間違ってたか?
呆れ顔にひるむ紺野であったが、次の瞬間、弾けるように笑いだした柏木に安堵する。
つられて「へへっ」と笑ってみせると、「お前はまったく…」と尖った声が返ってきた。でもその柏木の表情は、優しい。
今夜の献立はパスタだった。
「うまっ! めちゃ美味いです!」
「お前、いつももりもり食ってくれっけど、なに食っても感想が ゙美味い゛一本だよな」
「だって美味いんですもん」
「どう美味いかっつう語彙が少なすぎ」
「…んー」
口いっぱいに頬張っていたパスタを飲み下した紺野は、
「超、絶、おい、しい、ですっ!」
心を込めて美味しさを伝えた、つもりだったが。
「お前なぁ…」
──やべっ! なんか間違ってたか?
呆れ顔にひるむ紺野であったが、次の瞬間、弾けるように笑いだした柏木に安堵する。
つられて「へへっ」と笑ってみせると、「お前はまったく…」と尖った声が返ってきた。でもその柏木の表情は、優しい。