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恋はどこからやってくる?
第2章 暖かな部屋
ソファーにもたれて膝を抱え、紺野は考えていた。

相手が妊娠した、と話す柏木の目の暗さが心配だった。余程ショックだったのだろうし、だとすれば相手にセフレ以上の感情があったということではないか。

「サクッとしてるけど、繊細そうだもんな」

いつ来てもキチンと片付いている部屋。
紺野の苦手な食材をさりげなく避けた料理。
追い付くと緩めてくれる歩調。

──初めて会った時も、俺を見かねて誘ってくれたんだよな


「柏木さんは、優しい」

醒めてる、と言っていたが、本気で向き合える相手に出会って熱くなれる恋愛をしてほしい。
そう思う。

──あ、でもそうしたらこんなふうに俺に構ってくれなくなるのかな

それは…寂しい、かも。

「矛盾してる」

抱えた膝に顎を乗せると、ため息が出た。


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