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恋はどこからやってくる?
第5章 ふたりのうねり
たとえばこの恋愛感情を棄て、今までのようにただのマンションの住民同士としてなら、柏木は自分をそばに置いてくれるだろうか。
「そんなの無理だよなぁ」
あの日のあのキスは、なにも言い訳できないほどの強い衝動だった。
気付いてしまい、ここまで大きく育ってしまった柏木への想いは、なかったことになど出来ないししたくない。
ならばこそこそ隠れたりせず、無礼を詫びてきちんと気持ちを話そうか。それで玉砕されれば諦めもつくのだろうか。
──そうだよ、男らしくまずは謝ろう
「男らしくって………はあぁ…」
紺野の盛大なため息と同時に、階上でドアがしまる音がした。
──柏木さん、帰ってきた
耳をそばだててその気配を感じると、胸の奥がキュッとなる。
──足音すら愛おしいって、俺どんだけ変態なんだよ
また落ち込みそうになった途端に響いた、ガシャンドタンという衝撃音に紺野は飛び上がった。
「柏木さんっ!?」
「そんなの無理だよなぁ」
あの日のあのキスは、なにも言い訳できないほどの強い衝動だった。
気付いてしまい、ここまで大きく育ってしまった柏木への想いは、なかったことになど出来ないししたくない。
ならばこそこそ隠れたりせず、無礼を詫びてきちんと気持ちを話そうか。それで玉砕されれば諦めもつくのだろうか。
──そうだよ、男らしくまずは謝ろう
「男らしくって………はあぁ…」
紺野の盛大なため息と同時に、階上でドアがしまる音がした。
──柏木さん、帰ってきた
耳をそばだててその気配を感じると、胸の奥がキュッとなる。
──足音すら愛おしいって、俺どんだけ変態なんだよ
また落ち込みそうになった途端に響いた、ガシャンドタンという衝撃音に紺野は飛び上がった。
「柏木さんっ!?」