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恋はどこからやってくる?
第5章 ふたりのうねり

考えるより先に足が動き、紺野は非常階段を駆け上がっていた。廊下に飛び出し、つんのめりそうになりながら柏木の部屋のチャイムを鳴らす。
「柏木さんっ、紺野です!」
応答がない。
ドアノブに手をかけると施錠されていなかった。
「柏木さんっ!?」
靴を脱ぐのももどかしく部屋に飛び込むと、リビングに膝をつきうずくまる柏木の姿があった。
「大丈夫ですかっ!?」
紺野の問いかけに顔を上げた柏木の顔は青白く、頬が削げて見える。
ぼんやりとした視線のままゆっくりともたれかかる柏木を、紺野はそっと抱き抱えた。
「めまいがして転んじまった…かっこわりぃ」
こんな状況だというのに紺野の胸は高鳴り、抱きとめた体を強く引き寄せてしまいそうになる。
──久しぶりの柏木さん。少し痩せたかな…
「柏木さんっ、紺野です!」
応答がない。
ドアノブに手をかけると施錠されていなかった。
「柏木さんっ!?」
靴を脱ぐのももどかしく部屋に飛び込むと、リビングに膝をつきうずくまる柏木の姿があった。
「大丈夫ですかっ!?」
紺野の問いかけに顔を上げた柏木の顔は青白く、頬が削げて見える。
ぼんやりとした視線のままゆっくりともたれかかる柏木を、紺野はそっと抱き抱えた。
「めまいがして転んじまった…かっこわりぃ」
こんな状況だというのに紺野の胸は高鳴り、抱きとめた体を強く引き寄せてしまいそうになる。
──久しぶりの柏木さん。少し痩せたかな…

