この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋はどこからやってくる?
第5章 ふたりのうねり

──そんな先の事まで考えていなかった…。けど…柏木さんの気持ちは俺に向いてくれているって事だよな
正座して唇を噛む紺野の前を沈黙が流れていく。その重さに絶えきれず、柏木は引導を渡そうと口を開いた。
「お前はさ、俺への心配を恋愛感情だって勘違いしちまったんだよ」
「違います。俺、本気で」
「違わねぇ。お前優しいから」
「違うってばっ!!」
声を荒らげる紺野に、柏木はたじろいだ。
「すみません…。でも俺の気持ちは勘違いなんかじゃありません。それに俺、言えます」
「なにが?」
「柏木さんの事、周りに言えますよ。手を繋いで歩くのだって出来ると思う」
「お前…正気かよ?」
「正気ですよ。だって俺の好きな人なんです。恥じる必要なんてないでしょう?」
「わかってねぇよ、お前。それでどんなに強い風当たり受けるか」
正座して唇を噛む紺野の前を沈黙が流れていく。その重さに絶えきれず、柏木は引導を渡そうと口を開いた。
「お前はさ、俺への心配を恋愛感情だって勘違いしちまったんだよ」
「違います。俺、本気で」
「違わねぇ。お前優しいから」
「違うってばっ!!」
声を荒らげる紺野に、柏木はたじろいだ。
「すみません…。でも俺の気持ちは勘違いなんかじゃありません。それに俺、言えます」
「なにが?」
「柏木さんの事、周りに言えますよ。手を繋いで歩くのだって出来ると思う」
「お前…正気かよ?」
「正気ですよ。だって俺の好きな人なんです。恥じる必要なんてないでしょう?」
「わかってねぇよ、お前。それでどんなに強い風当たり受けるか」

