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恋はどこからやってくる?
第5章 ふたりのうねり

「そうですね、俺は経験したことないからわからないかもしれない。でも…でも、嵐に吹かれても独りじゃないです。柏木さんと一緒ですから」
ふにゃりと笑った顔に、青白かった柏木の頬は赤みが戻ってくる。
「男だからとか女だからとか、そんなんじゃないんです。俺は…」
紺野はそんな柏木から視線を外さずに、真っ直ぐな視線で言葉を紡いだ。先のことはわからない。けれども今ここにある気持ちは、なんの偽りもない柏木への深い想いだけだった。
「俺は、柏木春海って人間を好きになったんですから。それを恥じる事も隠す事もしたくない」
「紺野…」
「結婚とか子供とか、それは正直ピンと来ないけど…家庭が家族がって言うんなら、それも柏木さんがいるじゃないですか。ほら、料理得意だし」
「バカ…じゃね」
「子供ほしいなら養子って手もありますよ。チョコレートドーナツって映画、知ってます? ゲイのカップルがね」
「わかった。も…いいから」
「柏木さん、俺は本気で」
しゃべり続ける紺野の口を、柏木は唇で塞いでやった。
ふにゃりと笑った顔に、青白かった柏木の頬は赤みが戻ってくる。
「男だからとか女だからとか、そんなんじゃないんです。俺は…」
紺野はそんな柏木から視線を外さずに、真っ直ぐな視線で言葉を紡いだ。先のことはわからない。けれども今ここにある気持ちは、なんの偽りもない柏木への深い想いだけだった。
「俺は、柏木春海って人間を好きになったんですから。それを恥じる事も隠す事もしたくない」
「紺野…」
「結婚とか子供とか、それは正直ピンと来ないけど…家庭が家族がって言うんなら、それも柏木さんがいるじゃないですか。ほら、料理得意だし」
「バカ…じゃね」
「子供ほしいなら養子って手もありますよ。チョコレートドーナツって映画、知ってます? ゲイのカップルがね」
「わかった。も…いいから」
「柏木さん、俺は本気で」
しゃべり続ける紺野の口を、柏木は唇で塞いでやった。

