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恋はどこからやってくる?
第1章 出会いは深夜
「へええ、おんなじ作りなのにインテリアが違うと雰囲気が変わるんですねー」
「そうかもなぁ。あ、つまみとかないけどいい?」
「全然!」
男の前にビールを置いてやり、柏木はその隣にどさりと座った。タバコに火を付け、ネクタイを緩める。
「柏木さんて…」
「あ?」
なぜ名前を知っているんだ? と、くわえタバコで眉を持ち上げた柏木に、男は恐縮した様子で
「すみません。表札に…」
「ああ」
「俺は紺野です。紺野優真と申します」
ペコリと頭を下げる様子が小学生のようだ。
「で、なに? なんか言いかけたろ?」
「あ…いや、柏木さんて親切だなぁって」
「そうか?」
「はい。だって見ず知らずの人間を部屋に入れないでしょ、普通」
「そうかもなぁ。あ、つまみとかないけどいい?」
「全然!」
男の前にビールを置いてやり、柏木はその隣にどさりと座った。タバコに火を付け、ネクタイを緩める。
「柏木さんて…」
「あ?」
なぜ名前を知っているんだ? と、くわえタバコで眉を持ち上げた柏木に、男は恐縮した様子で
「すみません。表札に…」
「ああ」
「俺は紺野です。紺野優真と申します」
ペコリと頭を下げる様子が小学生のようだ。
「で、なに? なんか言いかけたろ?」
「あ…いや、柏木さんて親切だなぁって」
「そうか?」
「はい。だって見ず知らずの人間を部屋に入れないでしょ、普通」