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双眸
第3章 悦
「はぁはぁ…」
ようやく睦鬼の唇から解放された瑞乃は首まで赤く染まっている
「瑞乃…」
息を整えようと俯き呼吸を繰り返す瑞乃は、名を呼ばれ顔を上げると、睦鬼に触れるだけの口付けを受ける
「…立てるか?」
睦鬼に穏やかに問われ瑞乃は立ち上がろうとするが、一度抜けてしまった足腰の力はそう容易く入るものではなかった
瑞乃の様子に睦鬼は立ち上がると瑞乃に手を差し伸べる
その手に掴まると瑞乃は腕を引かれ立ち上がるも力の入らない足がよろけ睦鬼に抱き留められる