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双眸
第3章 悦



「瑞乃…」


睦鬼に耳元で名前を呼ばれた瑞乃は、縺れる足で睦鬼の布団まで腕を引かれて漸くたどり着く


「瑞乃…」


睦鬼は瑞乃を正面から抱きすくめると瑞乃のはだけた着物を脱がせ生まれたままの姿を晒した


「睦鬼っ!?」


慌てた声を上げる瑞乃を寝所の厚い布団に押し倒すと睦鬼は瑞乃の唇を塞ぐ


「熱っ」


一度唇を放した睦鬼は直に伝わる瑞乃の熱と自身の昂る熱にそう無意識に呟いて着物を脱ぎ始める


眼下には潤んだ黄金色の瞳が期待と不安に揺れながら無意識に足を擦り合わせていて、睦鬼は妖しく笑った


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