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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第86章 私が知った朝鮮王朝史上、五番目の『妖婦』
三大妖婦として知られるのがカンヘ君の寵姫だったキム尚宮、
カンヘ君と並ぶ愚王ヨンサン君の寵姫チャン・ノクス。
トンイで一躍有名になった粛宗の側室チャン・ヒビン。
その他にもドラマを見ていると、やたらと妖婦、妖婦といわれる女性たちが
います。
考えてみれば、日本では歴史を振り返っても
あまり妖婦という言葉は聞かないし、その言葉そのものをあまり使わない。
私が思いつくのは平城天皇の寵姫だった藤原薬子、あとは
室町幕府八代将軍足利義政の愛妾だった今参局くらい。
義政の正室は日野富子が有名ですが、その側室に今参局という女がいた。
義政よりは年上の侍女ですが、義政はとても寵愛していたといいます。
その今参局が当時、義政にとっての『三魔』の一人と呼ばれていたとか。
後は、歴史に名を残した悪女なんて、
そうそういない。
もちろん、どの時代にも権力者に愛され、それで野心にめざめて
ライバルやその子供を殺そうとした女性たちはいたでしょうが、
朝鮮のように歴史に名高い悪女というか
歴史に名を刻んだ悪女というほどの悪女はあまりいないように思います。
だから、なかなか大河ドラマでも悪女が主人公にはならないのね。
かつて日野富子を扱ったドラマがありましたが、
悪女的な人を扱ったのはそれくらい。
後はすべて、春日局にしろ北の政所にしろ、八重の桜にしろ、
ほぼ女性の鏡的な人ばかり。
だから、本音を言うと、話もワンパターンになりがちで段々とつまらなくなってしまう
のかも。
もっと悪女を取り上げたら、違う切り口の話ができるのにと
残念に思います。
例えば、綱吉のお母さんの桂昌院お玉の方とか。
あの人は悪女というほどではないけれど、
結構息子をそそのかしてあの悪法生類哀れみの令とを出すきっかけを
作ったりしたし、どちらかといえば悪女の方に分類されると思います。
でも、大河ドラマはやっぱり、女性の見本のような人じゃなきゃ
ダメなのかもですね
カンヘ君と並ぶ愚王ヨンサン君の寵姫チャン・ノクス。
トンイで一躍有名になった粛宗の側室チャン・ヒビン。
その他にもドラマを見ていると、やたらと妖婦、妖婦といわれる女性たちが
います。
考えてみれば、日本では歴史を振り返っても
あまり妖婦という言葉は聞かないし、その言葉そのものをあまり使わない。
私が思いつくのは平城天皇の寵姫だった藤原薬子、あとは
室町幕府八代将軍足利義政の愛妾だった今参局くらい。
義政の正室は日野富子が有名ですが、その側室に今参局という女がいた。
義政よりは年上の侍女ですが、義政はとても寵愛していたといいます。
その今参局が当時、義政にとっての『三魔』の一人と呼ばれていたとか。
後は、歴史に名を残した悪女なんて、
そうそういない。
もちろん、どの時代にも権力者に愛され、それで野心にめざめて
ライバルやその子供を殺そうとした女性たちはいたでしょうが、
朝鮮のように歴史に名高い悪女というか
歴史に名を刻んだ悪女というほどの悪女はあまりいないように思います。
だから、なかなか大河ドラマでも悪女が主人公にはならないのね。
かつて日野富子を扱ったドラマがありましたが、
悪女的な人を扱ったのはそれくらい。
後はすべて、春日局にしろ北の政所にしろ、八重の桜にしろ、
ほぼ女性の鏡的な人ばかり。
だから、本音を言うと、話もワンパターンになりがちで段々とつまらなくなってしまう
のかも。
もっと悪女を取り上げたら、違う切り口の話ができるのにと
残念に思います。
例えば、綱吉のお母さんの桂昌院お玉の方とか。
あの人は悪女というほどではないけれど、
結構息子をそそのかしてあの悪法生類哀れみの令とを出すきっかけを
作ったりしたし、どちらかといえば悪女の方に分類されると思います。
でも、大河ドラマはやっぱり、女性の見本のような人じゃなきゃ
ダメなのかもですね