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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第142章 笑顔の魔法
「笑顔の魔法」

ふと頬に冷たいものが触れ
慌てて見上げた空には幾重ものグレーの雲が帯のように重なっている
―あー、降ってきたか。
呟きながら末娘と傘を携え家を出た
目指すは近くのスーパー
いつもながらの買い出しだ
心配したほどの降りでもなく
雨は直に止んだ
ひらいた傘をたたんで歩いてゆくと
途中の交差点で道路工事をやっていた
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