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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第17章 母が息子を密告する時~時代劇 鬼平犯科帳  密告 より~
しかし、紋蔵の盗みは急ぎ働きといって、容赦ないものて゜した。

 罪のない人を幾人も平気で殺すのです。

 だから、お百もこれ以上、息子の手を血で汚したくなかった。

 そういう思いがあったと思います。

 しかし、かといって、捕まれば死罪になることが判っていて、

 母親が我が子を通報するというのは本当に勇気どころか、

 自分も死ぬ覚悟がないとできないことです。

 また、お百が平蔵と縁をとても大切にしていて、平蔵のいる江戸でだけは

 紋蔵に罪を犯させまいとしていたことも、密告とは関係あるでしょう。

 親は子供対しては一生、責任を持ち続けなければならない。

 罪を我が子が犯して償いきれないときは、親がその罪を背負うくらいの

 覚悟がないといけません

 お百の心の中には、そういう親としての責任感、我が子への愛情、
 
 更には平蔵への昔の淡い恋心が流れていたのでしょう。

 そういう感情のせめぎあいの末に、我が子を密告し、自らも死を選んだ-、

 あまりにも哀しく切ない女の最期でした。

 いつながらのエンディングでした。

  (2014/01/11のブログより転載)
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