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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第20章 憎しみより優しさの倍返しを~時代劇 花よりもなほ を見て~
皆様、こんにちは。

 昨夜は良い日本映画を見ることができました。
 
 ツタヤで以前から気になっていた花よりもなほという映画です。

 



 時は江戸時代、元禄の世、犬公方と呼ばれた暗君綱吉が生類哀れみの零

 を出して、庶民を苦しめていた頃です。

 青木宗左衛門という若い武士がいました。父の敵を討つために江戸に出てきて

 はや三年、うらぶれた長屋住まいに甘んじながらの仇捜し。

 その宗左衛門こと宗左を中心に長屋の人々がくりひろげる物語、

 更に、それに、ひそかに身分を偽った赤穂浪士たちまでもがその長屋にひっそりと

 隠れ住んでいた-、というところから、話は始まります。

 実は宗左は既に憎い敵を見つけている。

 しかし、その男は既に妻子持ちになっていました。

 しかも、未亡人だった妻の連れ子の他に、生まれたばかりの赤児までいる。

 仇を見つけながらも、あだ討ちを果たしきれず迷う宗左。

 しかも、同じ長屋に住まう美しい子持ちの未亡人おさえに好意を寄せているのですが、

 そのおさえの亡くなった夫というのが、実は宗左が付け狙う憎き敵だったと判明。

 つまり、宗左は仇の妻だった女を好きになり、仇の血を引いた男の子を我が子の

 ように可愛がっていた。

 亡父の法要でたまに故郷に戻れば、

 あだ討ちはいまだ果たせぬのか? と周囲から蔑みの冷たい視線で見られる。

 この宗左の父は藩の剣術指南役になるほど腕が立ったのに、

 長男の彼は剣術はまるでダメ。
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