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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第184章 Tomorrow~直樹と有喜菜、その後
あれから二年。有喜菜と再婚した直輝は、今年の六月、ついに今の妻との間に、待望の我が子を得たことを知った。まもなく有喜菜が出産する。
「眞歩ちゃん、お人形と着せ替えセットを物凄く歓んだみたい」
「それは良かった。女の子の歓びそうなものはよく判らんから、お前がいてくれて助かったよ」
今度、生まれてくるのは男の子だと判っている。たとえ離れて暮らしていても、紗英子の許で育っている眞歩もまた我が子に間違いはないのだ。娘と息子を授かった自分は、つくづく幸せ者だと思う。
紗英子が代理出産という道を選ばなければ、眞歩を授かることもなかった。あのときは代理出産に反対した直輝だが、今は少し考え方が違ってきている。
依然として、他人の子宮を借りてまでの出産には懐疑的ではあるものの、紗英子の勇気と決断が彼の大切な娘をこの世に誕生させたことを思えば、一概に否定ばかりもできないのだ。
「眞歩ちゃん、お人形と着せ替えセットを物凄く歓んだみたい」
「それは良かった。女の子の歓びそうなものはよく判らんから、お前がいてくれて助かったよ」
今度、生まれてくるのは男の子だと判っている。たとえ離れて暮らしていても、紗英子の許で育っている眞歩もまた我が子に間違いはないのだ。娘と息子を授かった自分は、つくづく幸せ者だと思う。
紗英子が代理出産という道を選ばなければ、眞歩を授かることもなかった。あのときは代理出産に反対した直輝だが、今は少し考え方が違ってきている。
依然として、他人の子宮を借りてまでの出産には懐疑的ではあるものの、紗英子の勇気と決断が彼の大切な娘をこの世に誕生させたことを思えば、一概に否定ばかりもできないのだ。