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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第30章 かすみ草のように生きて
私という人間を振り返った時、とても地味な目立たない人間だと自分でも思います。

これは小説のことだけではありません。性格も似たようなものだと思います。

メールとか、手紙を介してなら、ある程度は自分の意思をきちんと伝えられますが、

面と向かって対人関係は実は苦手なところもあります。

それが人にはおとなしいと見えるときもあるようですが、実際は引っ込み思案なだけで

す。

 時には、そういう自分がいやで、もっと積極的になりたいとか、あかるい雰囲気を出し

たいと頑張ってみるときもあるけれど、なかなか生まれ持った性格は変えられません。

まさに、かすみ草のような(あれほど可憐ではありませんが)イメージです。

 そんな私も本当に若い頃は無理をしようとしていた時期もありましたが、いつしか、そ

れが自分の個性だと思えるようになりました。いえ、思うようになったというべきかもし

れません。なんて言うと、ちょっと良い子ぶりっこしすぎるかもしれませんね。

 

 あまり無理をしすぎず、自分は自分でいれば良い、そう思った時、ならば目立たない

自分はやはり、かすみ草のように誰かのためになるような存在でありたいと思ったのです。
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