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催眠玩具
第2章 生け捕られた天使

 快感にのけ反る若い体を御すようにしてカッターシャツの全てのボタンを外してゆく。露わになった胸に咲く薄肌色のふたつの色づきに舌を伸ばす。

 電車の中でたっぷりともてあそんだ突起。
 今度はしゃぶってあげる。私の舌を愉しませて。

 エロティックな音がするように、故意に強く吸ってみせる。
 吸えば、華奢な体が私の下でビクリと跳ねる。

 快感の伝わる速度を確めるように、私はその行為を何度も何度も繰り返した。

「ああっ……」

「ねえ、どうなっちゃうと思う……? このまま続けたら……あなた、どうなっちゃうのかしら?」

「あっ……はっ……うっ……ううあっ」

「もっといやらしい声を上げてくれるのかな……私をもっと濡らしてくれるような、エッチな喘ぎを聞かせてくれるのかな……」

「ふ……くぅっ……はぁっ……」

 私の淫らな煽りに震えるその姿。そして膣内の蠢き。
 ああっ……私のほうが先にイッてしまいそう。

 その渦巻く陶酔を口づけに変えて、胸から鎖骨へ、鎖骨から首筋、そして頬。
 旅路はやがて赤くて薄い唇に辿り着く。
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