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催眠玩具
第2章 生け捕られた天使
「ん……ふ……ぅ……」
「あ……う……ん……んんっ……」
吐息ともつかぬお互いの声が、絡み合う舌と共に踊る。
それは、初めて舞踏会に訪れた少女を騙すようなキスになった。
差し伸べられた手。
それを受け取り、誘われるままに踊り始め、エスコートされる心地良さに夢中になり始めた頃を見計らって探られ始める淫らなあちこち。
驚き、逃げ惑う可憐な愛肉を追い回し、捕え、蹂躙し、そして蹂躙し、蹂躙する。いつしか貪られるままに全てを捧げることを強要するかのようなキス。
「あっ……あっ……やぅ……ぁ……」
私の顔を映すその瞳から一筋の涙がこぼれ落ちる。
ただ、その瞳孔は哀しみではなく、淫靡な熱病に浮かされて蕩けきっていた。
「可愛い子……」
私はそのまま腰を激しくして、少年を快感の蜜漬けにしていった。
「あっ……あ……ああっ……ぼっ……僕っ……お、おかしくなっちゃ……うんううっ……だっ……駄っ……ぅっ」
抗う言葉はすぐに塞ぎ、余す所なく貪る。