この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
催眠玩具
第9章 美獣の檻

 気づいた時には手遅れだった。

 そして高城さんは私よりも気が利いた。
 差し出された由美の手を握り返し、「ええ、よろしく!」と笑顔を浮かべ……

「きゃ……!」

 握手をそのまま、いきなり抱き寄せられた由美が叫び声を上げた瞬間、私は彼女に飛びついてその口を手で塞いでいた。

 手遅れだったのだ。
 もうそれしかすることができなかった。間に合わなかった。

 私の手の下で亜理紗の唇がもごもごと必死に何かを言おうとする。
 でも、力を込めて声を出させない。

 出させるわけにはいかない。
 声を出されたら人が来てしまう、そしたら高城さんは……。

 体を押し付け、楽しむように密着を強めた高城さんは、由美のパンツの上からあの部分を揉んでいた。深く……挿し込むように。

 後ろから私に、前から高城さんに、挟まれた由美が首をねじり、私を見つめるその目が「どうして?」と問いかける。

「ごめんなさい……由美……どうしようもないの……」

 私は涙声で呟いた。
 うわずっているのは、きっと冷め止まない私自身の劣情のせいでもある。

 由美の体が弾けるように二、三度痙攣し、それで高城さんの蠢きが彼女の急所を探り当てたことがわかった。集中的にそこだけを責めこすられ、由美の膝がガクガクと笑いだす。支えていなければ床に崩れ落ちてしまうだろう。

 切なく歪む由美の眉。
 官能に耐える苦悶の表情。

 私もきっと、さっきまでこんな顔を……。

 腕の中で、彼女の体温が急速に上がってゆく。

「……本当にごめんなさい」

 私はもう一度由美に謝った。
/176ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ